歌聖・柿本人麿の生涯はナゾに包まれています。
唯一はっきりしていることは、日本最古の歌集・万葉集に、人麿さんがつくった多くの長歌、短歌が集録されていること。
時代でいえば持統天皇の681年から文武天皇の700年までとなります。
その前と後、つまりどこで生まれ・育ったのか、どこで死去したのかなどは一切ナゾのままです。
このことが日本各地に、さまざまな人麿伝説を生んできたのでした。
ところが島根県益田市戸田町には古代から連綿と続く語家(かたらい)が現存し、
この地を柿本人麿生誕・成長の場所として今に語り継いでいます。
その語家というのは綾部家で、いつの頃からか人麿さんを神として戸田柿本神社にお祀りし、
激動の歴史の流れを越えて平成の今日に人麿誕生説話を伝えてきました。